米の無人ロケット爆発、打ち上げ直後 ISS物資補給用 国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ米民間宇宙企業オービタル・サイエンシズ社の無人補給船「シグナス」を載せたロケットが28日午後6時半(日本時間29日午前7時半)ごろ、米バージニア州ワロップス島にある米航空宇宙局(NASA)の飛行基地から打ち上げられた直後に爆発、炎上した。NASAによると、発射直前まで異常はみられず、原因などはわかっていない。 特集「米の無人ロケット爆発」 ロケット特集 シグナス補給船には、約2・3トンのNASAの実験設備などが積み込まれ、11月2日にISSへのドッキングを予定していた。水や食料のほか、大気圏に突入する隕石(いんせき)の成分を分析する装置や、無重量状態での血流の変化を調べる研究用の装置などのほか、機密任務のための装置も積まれていたという。文部科学省によると、日本との関連では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の関連物資が搭載されていた。ISSにドッキング中の別の補給機が大気圏突入する際のデータを収集する機器や、ISSの船外で大量の放射線による影響を調べるための試料。千葉工業大がNASAと協力して開発した流星観測に使われる高感度カメラシステム「メテオ」も搭載されていた。打ち上げ後ロケット爆発は、ISSの米国実験棟に設置され、今冬から約2年間、流星観測をする予定だった。ロケット爆発 CNNなどは、緊急速報を流して爆発するロケットの様子を繰り返し報じた。シグナス補給船を載せたロケット「アンタレス」は、姿勢をまっすぐに保ちながらゆっくり上昇。数秒後に機体下部の噴射の出力が急に強まり、オレンジ色の光に包まれた。その直後、黒煙が広がって機体が落下し始め、地面付近で大きな爆発が起きた。爆発による死傷者は確認されていない。 ロケット爆発 オービタル社は、2011年のスペースシャトル退役後、NASAがISSへの補給物資の打ち上げを委託した民間企業2社のうちの一つ。今回は計8回を予定する打ち上げの3回目だった。試験飛行を含めると4回目。同社への委託費は計約19億ドル(2050億円)に達する。(ワシントン=小林哲) ■過去の主なロケット事故 1971年 ロシアのソユーズ宇宙船、空気漏れで飛行士3人が窒息死 1986年 スペースシャトル・チャレンジャー、打ち上げ直後に爆発、7人死亡 2003年 スペースシャトル・コロンビア、帰還時に空中分解、7人死亡 2003年 情報収集衛星を載せた国産ロケット「H2A」、発射後に補助ロケット分離できず機体爆破指令 2013年 航行衛星を搭載したロシアのロケット、カザフスタンの宇宙基地から発射直後に墜落・爆発ロケット爆発
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