「ラピュタのよう」人気の戦争遺跡「友ケ島」 ごみが散乱、問われるモラル 大阪湾と紀伊水道の境に浮かぶ和歌山市の無人島「友ケ島」。明治から第二次世界大戦まで外国艦船の侵入を阻止するための要塞(ようさい)が築かれ、レンガ造りの砲台跡が今も残る。雰囲気が宮崎駿監督のアニメ映画「天空の城ラピュタ」のようだと若者たちの人気を集める一方、島のあちこちにはごみが散乱する。当時の技術や戦時中の緊張状態を色濃く伝える貴重な「戦争遺跡」で、現代人のマナーが問われている。 明治以降に6カ所の砲台が築かれ、京阪神地方を守る要となった友ケ島。終戦まで一般人は近づくことも許されなかった。砲台の一部は米軍によって爆破されたが、多くは昔の姿をとどめる。全国の要塞砲台で、これほどまとまって原形を残しているところはなく、土木学会の「選奨土木遺産」に選ばれている。友ヶ島 そんな“戦争遺跡”が近年、アニメ映画の影響で、登場人物にふんする「コスプレイヤー」や若者たちの人気スポットになった。大阪から大学の部活仲間とキャンプで訪れた牧野友哉さん(21)は「インターネットでラピュタに似ていることは知っていたが、戦争遺跡のことはよく知らなかった」。大阪市の会社員、山口真奈さん(23)も「ネットで知って見に来たが、大阪湾を守っていたなんて」と驚いた様子だった。 和歌山市観光課によると、友ケ島を訪れる観光客数は平成23年度まで1万人台だったが、24年度は約2万1400人、25年度は約3万1600人と急増。それに伴って深刻になっているのが、ごみ問題だ。 友ヶ島 岩場や海岸にペットボトルや菓子パンの袋、生ごみが無造作に捨てられている。島を管理する友ケ島自然公園事務所の担当者は「ここ1年くらいで急に増えた。持ち帰るのが面倒だったのか、バーベキューセットやテントまで放置されていることもある」と嘆く。 島内の道は険しいうえ、谷間に捨てられるケースも多く、同事務所は「とても拾いに行けない」と頭を抱える。友ヶ島 市は、ごみの持ち帰りだけでなく、バーベキューやキャンプをする際に事務所に届け出るよう指導しているが、“焼け石に水”の状況だ。同事務所の青木伸介所長(71)は「友ケ島は貴重な戦争遺跡でもあり、マナーを守ってもらいたい」と話している。友ヶ島
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