[FT]米共和党の不可思議な復活 かねて米共和党はもう終わりだといわれてきた。白人の比率低下や、同性婚の支持など寛容な価値観が広がったことで、共和党の訴えは徐々に支持を失うと思われたからだ。だが、共和党には立ち直るしぶとさがある。11月の中間選挙も例外ではなく、16年の次期大統領選では2000年以降で最も強さを発揮しそうだ。当面、共和党は勢いを保つだろう。 迫りつつある議会選を例に挙げよう。オバマ米大統領は上院で過半数を維持するために資金集めに奔走している。残りの大統領任期を左右するからだ。民主党が下院で過半数を奪うとの予測はほとんどない。だがオバマ氏が上院に注力するほど、支持率は下がり、先週には41%と最低を更新した。中間選挙では支持率の低い大統領を抱える党が敗北する場合が多いが、今年もこの傾向が覆ることはなさそうだ。 共和党が上院で過半数を奪うには、6議席増やす必要がある。改選される36議席中21議席を民主党が握るが、そのうちの7議席は12年の大統領選で共和党候補だったロムニー氏が勝利した州だ。一方、改選の対象となる共和党15議席のうち、前回大統領選でオバマ氏が勝った州の議席は1つしかない。 ■保守派に変わる米のDNA 共和党はワシントンの外ではむしろ勢いを回復している。共和党は24州で知事と州議会上下両院を握っているのに対し、民主党では16州にとどまる。共和党系知事は30州に及ぶ。 ヒスパニック(中南米系)が多数となりつつあるテキサス州や、共和党が長年にわたって移民から距離を置いてきたカリフォルニア州などでは、同党は少数政党に定着する恐れに直面している。非白人は社会のしわ寄せの犠牲になるのを嫌い、政府による再分配に寛大な傾向がある。「小さな政府、大きな刑務所」を掲げていては長期的な成功はおぼつかない。 共和党 それでも米国には、社会民主主義者が次の世代では保守派に変わる政治的なDNAがある。カトリック教徒のイタリア系やアイルランド系は20世紀の大半は熱心な民主党支持者だったが、ニクソン、レーガン両元大統領が人種についての不安を逆手にとったり、上昇志向に訴えたりしたことで、一部は共和党支持にくら替えした。ヒスパニックも徐々に共和党支持層に移らないとは限らない。米国の人種グループのうち、確固たる民主党支持層は黒人とユダヤ系だけだ。共和党が上下両院を制する議会が来年移民改革を進めれば、ヒスパニックが抱える疎外感は解消されるかもしれない。12年にはヒスパニック票の4分の1しか得られなかったが、それがあればこそ共和党の支持は増える。共和党 多くの要素が次期大統領選の行方を左右する。最高裁判断による00年のブッシュ大統領の勝利(一般得票数では敗北)を含めると、民主党は過去6回の大統領選で5度勝利を収めている。人口統計によれば、共和党が大統領選で勝利を収めるのは次第に難しくなる。しかも、共和党の大統領候補者選びで大きな影響力を持つアイオワ州やサウスカロライナ州の保守派と主流派との溝は、かつてないほど広がっている。キリスト教福音主義や、子どもを産む、産まないを女性が決める権利「リプロダクティブ・ライツ」への反対、反同性愛といった過激な政策が、高齢者や白人の間で支持を広げている。このため理論的には、穏健派が大統領候補の指名を勝ち取るのは難しくなっている。 共和党 ■クリントン氏に重荷 今はまだ、前回の選挙で敗北した共和党を勢いづける勝利の見通しなどない。12年の大統領選では共和党の実力者は様子見に徹し、ロムニー陣営は珍奇な見せ物と化した。風がどちらに吹いているのかは明らかだった。一方、今回は知名度の高い議員がこぞって大統領選予備選への立候補を表明したり、検討したりしている。 民主党陣営との違いは明らかだ。予備選に立候補するのはクリントン前国務長官だけの可能性が高く、クリントン陣営はいかにオバマ氏の支持を失うことなく距離を取るかに頭を悩ませている。 オバマ氏は医療保険制度改革法(オバマケア)の施行ミスで大きな政府への不信を招いた。当面は民主党に対する期待と改革派は勢いを失い、これを盛り返すのはクリントン氏には至難の業だろう。このため、共和党が大統領の座を奪い返すチャンスは00年以降で最も高まる。「過去の党」にはまだ未来がある。共和党
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