台詞2行、主役に抜擢…三枚目も楽しんだけど、モデル歩きを修正に2年(苦笑) 女優、そしてジュエリーデザイナーの夏樹陽子さん(61)。若いころと変わらぬ体形と美しさを保ち、9月にスタートしたNHK連続テレビ小説「マッサン」でも好演。輝き続ける人生、きっかけは18歳でモデルにスカウトされたことだった。(聞き手 加納裕子) --当初はファッションモデルをされていました 夏樹 モデルにスカウトされたのは18歳のときです。4~5年やったのですが、コマーシャルでちょっとした芝居をやったのが楽しくて。役になりきれるということを発見して「私ってその気になりやすいタイプだわ、これは女優に向いているのかしら」と思ったんです。子供のころから本を読むのが好きで、近所の子に紙芝居を聞かせたりもしていました。 --それで女優に 夏樹 モデルは笑って目尻にしわができたら終わり、という使い捨ての仕事で長くやれないと思っていました。今はシニアの方も活躍していますが、私が若いときはそうじゃなかったんですね。コマーシャルのプロデューサーに「そろそろ女優としてやっていきたい」と相談したら東映の人に言っていただいて、そこからですね。「女囚さそり」に秘書役で出てみろといわれ、たった2行のせりふで出たんです。そのときの監督が小平裕監督で、次のさそりとして白羽の矢が立ちました。その前に「空手バカ一代」でデビューはしてますが。そういう出会いがありました。 --最初は戸惑いもあったのではないでしょうか 夏樹 「陽子ちゃん、歩き方を普通にして」と言われましたよ。モデル歩きの癖がついていて、直すのに2年くらいかかりました。モデルをやっていてよかったと思うのは、どこからどう撮られたら自分がどう見えるか熟知していたことです。 --その後、2時間ドラマに多数出演されました 夏樹陽子 夏樹 デビューが何しろ沖縄の娼婦という汚れ役。2本目のさそりの主演では、クールな表情一辺倒。それで、ずっと2時間ドラマにお声がかかりました。その後のテレビドラマ「ザ・ハングマン」は必殺仕置人の現代版みたいな感じですが、コミカルなシーンもあったし、変装もあってすごく楽しかったです。三枚目のキャラクターも出せたので、またそういう役をやりたいですね。夏樹陽子 --せりふを覚えるとなると、友人との食事はしなくなると聞きました 夏樹 人と食事をしていても、このへん(頭の上)でせりふを言っていて、まともに相手の方の話を聞けない状態になってしまいます。「マッサン」の収録の時は関西弁だったので、東京に行っても関西弁でした。今は戻りましたけど。 --9月スタートしたNHK連続テレビ小説「マッサン」にも出演。主人公の婚約者の母親、佳代役ですね夏樹陽子 夏樹 旦那さま役が西川きよしさん、いいコンビでしょ。借金をいっぱい作っちゃって私にしかられると「かーよちゃん」ってあの大きな目を3倍くらいにするので、娘役の相武紗季さんと一緒に噴き出しそうになったり。私自身が物語を引っ張るというよりは、いろいろ問題を起こす旦那さまたちをどう見つめていくかという役柄です。大正時代のお着物やヘアスタイルも、楽しんでいただきたいと思います。 =続く ◇ 【プロフィル】夏樹陽子(なつき・ようこ) 昭和27(1952)年10月、三重県伊勢市生まれ。ファッションモデルを経て52年、映画「空手バカ一代」ヒロインとして女優デビューし、同年「新・女囚さそり 特殊房X」で主演の3代目さそりを演じた。以後、テレビや映画、舞台で幅広く活躍。ジュエリーデザインも手がけ、自身のブランド「ルシオラ」を持つ。夏樹陽子
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